『World Player Project アメリカ挑戦② -MLBキャンプ編-』
3月18日-23日までアメリカのMLBキャンプでトレーナー研修をさせていただきました佐藤嶺と申します。
今回はその研修の3-4日目の報告をさせていただきます。
3日目はロッキーズのキャンプ地へ。そこでは日本人のトレーナーの方に施設案内や講義をしてただきました。
クラブハウス内は他球団と比べても施設自体が新しく綺麗な印象でした。
特にトレーニングルームの充実さや開放的な空間は選手にとってやりやすい環境だと感じました。
また、ロッキーズはメジャー全球団の中で最も選手の治療回数が少ないそうです。それだけトレーナーをはじめとするスタッフの方々のサポートが徹底して行われて、それが結果として表れていました。
次にFISCHER INSTITUTEというトレーニング施設へ。そこには日本人の理学療法士の方が働いており、施設案内と講義をしていただきました。一般の方からプロのアスリートの方まで幅広い人たちが利用していました。
FISCHER INSTITUTEが大切にしていることはスタッフ間の連携だと仰っていました。
マンツーマンでの指導を行っていましたが、毎回同じ方が指導されている訳ではないそうです。しかし、スタッフ間でコミュニケーションが密に取れているため、指導に支障が出ることはないとおっしゃっていました。これはチームという組織でやっていく中で大切なことだと感じました。
次にアリゾナ州立大学の野球部の練習施設見学を。同じ大学で野球をやっている者として、アメリカの大学野球の施設には驚きが隠せませんでした。そこは、もともとアスレチックスがキャンプ地として使っていたということもあり、日本の大学では考えられない規模と環境でした。選手の人数も少なく、とても効率の良い練習が出来てかつ施設が充実しているので野球に集中出来る環境が作られているなと感じました。
次にエンゼルスのキャンプ地を訪問へ。そこでは日本人のトレーナーの方に施設案内と講義をしていただいた後に、メディカルコーディネーターの方のお話を聞かせていただきました。エンゼルスは他球団と比べて、自由にやらせてくれるため、新しい知識や技術を試せる環境だとおっしゃっていました。
3日目最後はロイヤルズのキャンプ地で施設見学を行いました。夜に行ったため選手はいませんでしたが、その分選手のロッカールームを見学したり、医療器具を触らせていただりしました。また、ホテルに帰ってからロイヤルズの日本人トレーナーの方にお話を聞かせていただきました。そこでは主に肩の評価方法を実技を交えて教えていただきました。日本でも聞いたことのあるものが多く、日本でやっていることは間違っていないと改めて感じました。
4日目は次の記事で…
佐藤嶺