『World Trainer Project インテルミラノ&ラツィオ挑戦 スポーツ栄養編 まとめ』
今回4/2〜4/8までインテルミラノ&ラツィオで活動参加させて頂きました廣松千愛と大住陽香です。この研修のまとめを書かせていただきます。
今回の研修では栄養士の他にも異なる立場の方々との出会いが多くありました。お話を聴いて共通して感じた事もあり、自身がチームや選手に関わる中で何が必要なのか、栄養士として意見を聞き入れてもらうためにはどうすべきなのかなど多くのことを考えさせられました。これは日本にいて、大学の授業を受けているだけでは決して得ることができなかったことです。
また、文化の違いから当たり前と思っていたことを考え直すこともありました。良いと思っていた日本食、教育、スポーツ場面での日本特有の文化の欠点が海外に出ることで明白に分かりました。
ジュニアアスリートの育成に関しては、選手を守るのではなく選手としても人としても強くしたいという思いが訪問した2チームとも共通しており、選手の考える力を伸ばすことを重要視したサポートの必要性を感じました。
スポーツ栄養としての課題にも直面しました。日本と同様、イタリアでも食に関心はあるものの、未だに国家としてスポーツ栄養が確立されていませんでした。今以上にスポーツにおける食のパーセンテージを増やすためには国内だけではなく国境を越えて価値観を共有し、世界という大きな視点から変えていかなければならないと身が引き締まる思いでした。
今回、WTP初のスポーツ栄養士としての活動でしたが、海外のスポーツ栄養現場のことを学ぶだけでなく、日本のスポーツ栄養の発信や選手の生の声を聴くなど、1週間とは思えないほど多くの貴重な経験をさせていただきました。
今回の研修機会を提供して下さった一般財団法人First-Mover Foundation様、アテンドして下さった皆様、このような貴重な機会を頂きました関西トレーナー会様、そしてサポートして頂いた全ての皆様に心から御礼申し上げます。
本当にありがとうございました。
廣松千愛 大住陽香