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『World Player Project ドイツ挑戦まとめ -ミュンヘン編-』

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『World Player Project ドイツ挑戦まとめ -ミュンヘン編-』

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9/17-9/22でドイツで活動させていただきました渡邉旭(ワタナベ アサヒ)です。
1週間の研修の考察を報告いたします。

ザールランド州の小さな街クラブからバイエルンミュンヘンという世界最高峰のクラブまで、ドイツのサッカークラブを見て印象的だったことが3つあります。

それは
①スポンサー
②サッカー環境
③総合型スポーツクラブ制度
です。

①ドイツのクラブはスポンサーセールスが上手く言っているように感じました。
バイエルンミュンヘンのようなビッグクラブは言うまでもありませんが、TOPチームからユースチーム、スタッフの練習着にまでスポンサーの名前をプリントしていたり、スタジアムのビジョンにスポンサーの映像を流したり、上手く活用できていました。

また、1.FC ライムズバッハやディーリンゲンは地元の企業やLOTTOからスポンサーを受けています。ディーリンゲンは6部のチームですが、地元のスポーツショップからスポンサーをしてもらっているため、選手は無償でスパイクや練習着を使用できますし、給料ももらえています。
安定した収入源を確保していることが、6部であろうと高いレベルでプレーをし、給料までもらえる仕組みに繋がっていると思います。

②サッカー環境は大きく2つあります。それは、ユース環境とスタジアム環境。
前者は、子供の頃から素晴らしい環境で日々を過ごすことができます。素晴らしい指導者、トレーニング環境にいることはもちろんですが、何より身体的サポートが充実しています。
ザールブリュッケンのスポーツシューレでは、施設内にドクターやトレーナーがいます。怪我が起きた際にはすぐに見てもらうことができますし、日常生活で小さな違和感を感じたときもすぐ検査ができます。

僕の周りにも怪我を理由にスポーツキャリアに終止符を打った友人がいますが、ドイツではそれを可能な限り減らす体制ができています。

後者は、バイエルンミュンヘンカンポス(ユース)やディーリンゲンのスタジアムに飲食店が併設されていました。収入源の1つになることはもちろん、人が集まる場を作っています。
サッカーに関係なく集まれる場所がスタジアムにあることで、スタジアムが自然と身近な憩いの場になり、人々の生活とスタジアムが密接します。日本でこれを狙ってできているクラブは鹿島アントラーズなどのJ1でもひとにぎりのクラブだけです。
あなたは、試合日以外にサッカースタジアムを訪れたことがありますか?
もちろん文化の違いもあるとは思いますが、人々にとってのスタジアムの存在が違いました。

③ドイツのクラブは、1つの種目にとらわれることが有りません。1.FCライムズバッハもサッカーだけではなく、切手集めやダンスなど様々な目的で訪れる人がいます。スポーツシューレやバイエルンミュンヘンは複数のスポーツ競技を取り入れています。
これによる効果は僕は2つあると思います。

1つ目は、人の集まりやすさ。ドイツに住んでいる人の全てがサッカーが好きなわけでは有りません。そんな人にもクラブが身近な存在になります。
サッカーが好きじゃなくても、ダンスが好きで1.FC ライムズバッハに通っている人もいます。サッカーのバイエルンミュンヘンは知らないけど、ハンドボールなら知っている人もいます。このように複数の種目チャネルを持つことで、クラブの認知度や会員数増加などに繋がります。

2つ目は、意見交流。現マンチェスター・シティの監督であるペップ・グアルディオラがボードゲームの世界王者から戦術のヒントを得たことは有名ですが、同じことがドイツ各地で起こっています。バイエルンミュンヘンのサッカー選手はバスケ選手と交流しているのを見ますし、プロ以外にもスポーツシューレでは、子どもたちが他競技の友人と意見交換をしていることを聞きました。

他にも印象的なことはありますが、特に日本と違いを感じ、日本に取り入れたいと思ったことは上記3点です。
これをそのまま”真似する”のではなく、日本らしさを交えながら”取り入れる”ことが大切であります。
日本スポーツの今後のためにも、今回学んだことを還元していきたいと思います。

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